見積もり再考1

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 さて、先日弊社勉強会で「見積もりの種類と手法」のようなお話をさせていただきました。
 その中で、顧客サイドの企業からは「SI企業の見積もりはなぜ、いつもこうも上ブレばかりなんだ?」という質問をいただきました。
 まずは前段として、見積もり誤差と進め方について話してみます。
見積もりは
「ザックリ」(200%誤差範囲) → 要件定義 → 「およそ」(100%誤差範囲) →概念設計 →「ほぼ」(25%誤差範囲) →詳細設計 → 完全(誤差10%以内)
になります。
ちなみに・・・


ISBSGではザックリを400%としていますが、そこまで行くとお客様が逃げてしまいます。
 たいてい日本の商習慣では、「ざっくり」でプロジェクトの芽がでます。「およそ」の段階で社内稟議・コンセンサスを進め始めます。そして、「ほぼ」に対して正式発注を行います。
「完全」な見積もりは詳細設計のあとにしか出てきません。
それはいつも技術者と決裁者の双方を悩ませる悩みです。ITプロジェクトにおいて常に「完全な」見積もりがあまりにも難しいことを理解しておいてください。
*SI企業が早い段階で完全な見積もりと言っているのは上記の誤差を「リスクバッファ」として内包させているからです。
 つまりたかだか、「ほぼ」を出すためにも概念設計が必要で、そのためには開発側は相応のコストが必要になります。
 そのコストを負担する方法は、リスクとして開発側がしょい込んで、開発費で回収するか、その部分だけを小額で請け負う方法があります。
ちなみに個人的には後者の方法がお勧めです。
その理由は
開発側にすれば
・リスクが少なくなる
発注側にすれば、
・リスクがすくなるなる
・その概念設計を元にコンペにすることもできる
・もう一度発注を見直す機会が与えられる
等のメリットがあるからです。
以下に見積りのレベルというものを出してみました(20-50人月程度の規模を基準としています。)
見積りのレベル:ザックリ
   内容:1-2時間で「やりたいことを聞いた」
   精度:+-200%(400%とよく言われる)
   見積作成コスト:1人日以下
見積りのレベル:およそ
   内容:提案書をやり取りし、数度の打ち合わせと文書のやりとりが行われた状態   精度:+-100%
   見積作成コスト:10人日以下
見積りのレベル:ほぼ
   内容:担当者が既存の文書や既存のシステムを調査(1人月以上かけて)し、次システムの機能が誰から見てもわかる状態にまでまとめた概念設計ができた状況
   精度:+-25%
   見積作成コスト:1人月以上(概念設計による)
さて次回は、具体的な日々弊社の使っている手法についてお話します。
(次回予告のあるブログって妙ですかね。。。今度記事化も提案しようかな)

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