【No.56】リーダーを任命する

【No.56】リーダーを任命する

こんにちは、Hです。

朝方もだいぶ涼しくなってきましたね。
季節の変わり目は風邪をひきやすくなったりしますが
みなさんはいかがでしょうか?

最近、マラソンをしたり、バスケをしたり体を動かす機会を増やしています。
日中は頭を使ってばかりですけど、体を使って全部忘れるのも気持ちいいですね。
続けていこうと思います。

さて今日はチーム構成を考えるときのお話。
プロジェクトマネージャはチーム構成を考えて、リーダーを任命することが多くなります。
その際、どんなことを考えながらリーダーを任命するのか、
ふと振り返って記載してみました。

PMとPLの仕事

PM(プロジェクトマネージャ)とPL(プロジェクトリーダー)の仕事。
目的は「プロジェクトの成功」と同じですが役割は異なります。

どんな役割分担でしょうか?私自身が今考えている役割は下記の通りです。

■PMの役割
・プロジェクトを実行するための土台作り(計画、スケジュール、予算、スコープ)
・プロジェクトの監視(進捗、品質、スコープ)
・プロジェクトの実行サポート
・常に各種調整

■PLの役割
・プロジェクトの実行に関わるすべての作業の推進
・メンバー作業のサポート

小規模なプロジェクトであれば両方兼ねることになると思いますが
ある程度の規模になってきたら分担する必要が出てきます。

プロジェクトマネージャ、リーダーが二人三脚で協力し合いながら
「プロジェクトの成功」という成果に向かって
それぞれの役割をはたしていき、プロジェクトの実行を進めていきます。
そのため誰をプロジェクトリーダーにするかというのは
プロジェクトマネージャにとってはとても大切なことになるわけです。

リーダーを任命するときに考えること

ではそのリーダーを任命するときにはどんなことを考えていくのか?
いろいろな要素があると思います。

  1. リーダー経験が豊富である
  2. 該当プロジェクトに関連すること(業務、技術、顧客など)をよく知っている
  3. 会社のメンバーに育てる機会を与える
  4. 顧客や会社からの指名

リーダー経験が豊富な方はプロジェクトを実行する上での勘所やメンバーとの
コミュニケーションに長けており安心して任せやすいという点が挙げられます。
また問題になりそうだなと思うことを早めに報告してくれるので、
PMとして先回りして手を打つこともでき、結果としてプロジェクトがスムーズに進行していきます。

該当プロジェクトに関する業務・技術・顧客を知っているということも大きな要素です。
リーダーは顧客やメンバーとの接点が多くあるため、それらのことを知っていることで
相談や報告に対する判断もしやすくなります。

メンバーに育てる機会を与えるということも大切です。
メンバーの立場ではリーダーに対して、いろいろ要求や不満を抱えることも多いと思いますが
実際にやってみるのと見ているのでは雲泥の差です。
経験することが何よりの財産です。

私はあまり経験がないのですが、個別に指定されることもあると思います。
この場合は逆にPMとしてリーダーとの信頼関係の構築が大きく問われてくると思います。

私自身は今のプロジェクトには2、3人リーダーを配置していますが
1~3のバランスを考えて任命しています。
でも「育てる機会を与える」ということを一番大きな要素として捉えています。

マネージャは育つサポートをすること、育つのはあくまでリーダー自身

会社の採用などでPM志望の方と面談をすることも多いのですが、
「プレイングマネージャ」指向の方が多いのが意外に驚きます。

管理面だけでなく、1プレーヤーとしても開発や技術に携わっていきたいというのが
理由だと思います。その姿勢は素晴らしいなと思うのですが
リーダーを育成していくという点からしたら、疑問に思います。

リーダーが育つのは自ら問題や課題に取り組んで解決していったときです。
マネージャはリーダー(チーム)が問題や課題を解決することを
サポートしてあげることに徹してあくまでリーダー(チーム)自身にやらせるべきだと思います。

私自身もマネージャの立場の時は一部の作業を手伝うことはありましたが
基本的にはチームで実施してもらうようにしました。
その時はかなり苦しかったようですが、結果、彼らは成長して
今は別のところでプロジェクトマネージャとして活躍していると聞いています。

「自分たちでやりきった」

そんな感覚を味合うことが成長にとっては一番の薬かもしれませんね。

1つのやり方に固執しないために現場を変える

そんな風に任命したリーダー、最初はおぼつかなかったもののだんだん慣れてきて頼りになってきます。
本人もやり方に自信を持ち始めて、決断・判断もだいぶ的を得てくるようになります。

プロジェクトマネージャとしては最後、このリーダーを外すという決断をします。
いやー、これはつらい。
でもそのリーダーがよりステップアップするためには
同じやり方に固執していてはダメなんだと思います。

別の顧客、別の現場、別のシステム、別のプロジェクトマネージャ。
とにかく今と違うところに変えてあげることが必要です。
そこでまたいろいろ奮闘していくことで、リーダーとしての力が付きます。

そんなリーダーがいろいろなプロジェクトを成功に導いていけば
ようやくプロジェクトマネージャの「リーダー任命」というタスクが完了するのだと思います。

「リーダー任命」ってとても大切でとても大変な仕事ですね。

みなさんはどうやってリーダーを任命されていますか? 

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