仕事は「片付け」てはいけない

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 はてさて。社内で打ち合わせをしていて、ある言葉に妙な違和感を覚えたので分析してみました。
 それは「忙しくて仕事が片付かない」という社のSEの言葉でした。
 さて、なにに違和感を覚えたのかといいますと、仕事が片付かないことはマネジメントの問題なのか、あるいは効率の問題なのか・・・云々の話ではありません。
 もっと土台のことです。
 ちなみに、その場で以下のような指摘をすると「きょとん」(ええ?そこ?)という感じになってしまうと思いますので、後で思ったことをブログに書いてみました。
 さて私がなにに引っかかったかといいますと。
「あれ?仕事って片付けるものだっけ?」という点です。
確かに事務や手続きなど「片付ける」仕事もたくさんあり、それらも大切な仕事です。でも本来われわれソフトウェア産業というか「モノづくり」に携わる者にとって仕事とは「片付ける」モノではなくて「生み出す」「積み上げる」モノではないでしょうか。
 つまり、ユーザーにとって良いソフトウェアやシステムそのものを創造し提供する。そして生み出されたものは使われて、さらなる創造を産む。
 結果として仕事は片付く(減る)ものではなく。むしろ段々成長(増えて)していく・・・
 もちろん顧客はその価値を、より享受して成長していく。たとえばECサイトを構築すれば追加の要望が発生し、答えるたびに売り上げが伸びたり。あるいは、業務システムであれば、業務改善が進み別の業務にもシステムの領域を広げてほしいと依頼されたり。
 というのが本来の仕事のあるべき形かなあと。
 「仕事を片付ける」という発想で顧客に向き合うと考えてみましょう。
 必然的に時間とコストがイコールのわれわれの業界は「よいサービスを提供するか?」よりも「いかに低コストで短い時間で済ますか?」つまり「いかに顧客に文句を言われない程度でおさらばするか?」というとても貧しく、そして情けない発想になってしまうと思います。
 なので「仕事を片付ける」という発想でプロジェクトに向き合ってはいけないなあ。と思いました。
 ちなみに「プロのSE」を自称する多くの方に「いかに顧客に文句を言われない程度で早くおさらばするか?」という貧しい発想をよく見ます。それが「かっこいいプロの姿」と勘違いしている場面もよく見ます。(契約書の通りに仕上げたぜ。文句ないだろう?2度と連絡はなしだぜ!見たいな。)
 私むしろ社員には「御客に何度も呼び出されるような心から信頼されるプロ」であってほしいなあと思います。尤も1管理者として無償奉仕はNGですが。(笑)

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