ソフトウェアのパッケージとオーダーメイド。

弊社は主に「オーダーメイド」のソフトウェアを提供しています。
その中で、御顧客様から「パッケージはありませんか?」という質問を頂くことが良くあります。
この中で二つのケースがあって。
1.コストを抑えたい
2.他社のノウハウを使いたい
という二つの目的のいずれか、あるいは両方の場合が殆どです。
ではその「目的」を達成するためにはどうすれば良いか考えてみましょう。
まず「1.コストを抑えたい」というケースです。
パッケージソフト


多くの場合「業種・業態を問わず、汎用化されるべき業務」例えば経理業務などは非常に嵌りやすいと言えます。パッケージとは、多くの企業・ビジネスの共通の要望をかなえて、その御代を多くの企業から頂くことにより成立しているビジネスモデルですので当然といえば当然です。
逆に向かない場合はその真逆になります。
「業種・業態どころか個社ごとの要望が異なるようなもの」に対しては非常にパッケージは向きません。
まず、「多くの企業・ビジネスの共通の要望をかなえ」というビジネスモデルが既に成立していないので必然的に価格が高くなります。
同時に、個社の要望をかなえるために「カスタマイズ」を非常に多く行うことになります。このカスタマイズも、そもそもの「パッケージのビジネスモデル」に当てはまりません。カスタマイズにより保守やメンテナンスのコストはあがり、その上がったコストはそのまま顧客に展開する必要が有るからです。
およそこの2点から「逆にコストが高くなる」場面を良く見ます。
ニッチ
また「2.他社のノウハウを使いたい」というケースにもまた検討ポイントがあります。
まずノウハウとは「実績・経験」から「分析」を行い他人にも提供可能な「方法」に落として居る物です。
しかも、その「実績・経験」は、日々蓄積され、時代の変化を吸収し「さらなるノウハウ」として育てられていくものです。
第三者のノウハウをパッケージから得るということは、そのノウハウのさらなる蓄積はその提供元に残り続けるの言うことを意味します。
つまり、自身にはビジネスのノウハウはたまらずに、ソフトウェアのオペレーションノウハウだけがたまることになります。
ノウハウの蓄積の結果として先取りした製品やサービスの開発や上流下流・横への展開は提供元に「提供してもらって」初めて対応可能になります。
勿論、会社に蓄積する必要のないノウハウ。オペレーションのみで構わない部分もあります。
単純に「会社の強みにしようと思っていない」部分がそれに当たります。
例えば、経理ソフトを使用する場面を思い浮かべてください。
多くの企業に導入されて使用されているわけですが「経理業務のノウハウを自社の強みにしたい」という企業は決して多くは無く、多くの企業は「業務が効率よく回ればよい」と思っています。
その結果「他社のノウハウを使用したい」という要望は「自社の強みを育てたい」という要望とはギャップを生まず、なんら抵抗無く、多くの成功事例を生み出します。
まずパッケージを検討する際に「出している会社」や「価格比較表」を取り寄せる前に、パッケージといいながら、大量のSEが送り込まれて巨額の費用を請求される前に
・「要望」は個社特有のあるいは、数社のみ特有のものでないか?
・「ノウハウ」を使いたいのか貯めたいのか?
を検討してみてください。
それにより、「オーダーメイドか?」「パッケージか?」という最初の検討を行ってみてください。

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