エンタープライズ Webシステム カンファレンス レポート

エンタープライズ Webシステム カンファレンス レポート

2013年5月31日、エンタープライズ Webシステム カンファレンス(第14回ITテクニカルセミナー)を開催しました。

今回は「エンタープライズ Webシステム カンファレンス 〜IT Technical Seminar V14〜」と題し、業務系のWebシステムにおけるノウハウ共有・議論の場として開催させて頂きました。従来の「ITテクニカルセミナー」という枠を超えてユーザーサイドを始めとしてWebシステムを囲む多くの関係者に広くご満足頂けるカンファレンス作りを目指しました。
また、毎年恒例となった弊社IC技術のデモンストレーションは、入退場の記録を管理するというアプリケーションで行いました。そのご紹介はこのページの最後でご覧いただけます。

まずは弊社社長の佐藤より、簡単な弊社のご紹介と当カンファレンスにかける思いを乗せてご挨拶させて頂きました。


今回はカンファレンスの名の通り、ご参加いただいた皆様と共に、各講演での質疑応答から懇親会の時間に至るまで、有意義な情報・意見を交換させていただくことができました。

今回のレポートを読んでいただき、次回のセミナーに少しでもご興味をもっていただけたら幸いです。

講演内容

  • 【注記】
     本ページでご提供する資料・情報は技術交流の意で公開するものであり、商用利用をはじめ個人的な目的以外での利用は認めておりません。また、内容については一切責任を負えませんのでご了承ください。
せきゅりてぃ侍 〜事例から学ぶAndroidセキュリティの傾向と対策〜
【講師】株式会社オープントーン 金融ソリューション事業部 Bee-Team

昨今スマートフォンブームの中、特に Androidの普及が飛躍的に伸びています。
それに伴いAndroidを標的としたセキュリティインシデントも目立つようになりました。
モバイルマルウェアの 96%が Androidを標的にしており、Androidにおけるセキュリティ対策は必須ともいえます。
最近の動向や実践を織り交ぜ、Androidを「使う側」「開発する側」がその脅威を正しく知り、安全に利用・開発が出来る情報を共有します。


【社員コメント】

Androidに対するセキュリティインシデントを社会的視点・利用者の視点・そして開発者の視点で実用的な情報を幅広く紹介していた点が印象的でした。また、キャッチーなタイトルや軽妙なアイスブレイクも、オープニングの講演として相応しい内容だったのではないかと思います。

侍らしく、人気アプリケーションのセキュリティインシデントにも斬り込んでいます。
皆様も普段何気なくインストールしているスマホアプリ。これからはすごく気になるかもしれません!?

HTML5で目指せ!低コストで高機能なWEB開発
【講師】株式会社オープントーン 金融ソリューション事業部 伊東 直喜

最近、HTML5 の技術を利用したリッチなWEB アプリや WEB サービスが増えてきています。
「HTML5 には興味があるけど、何から手をつけたらいいのか分からない」と思っている方や、
「低コストで高機能なWEB開発を行いたい」と思っている方のきっかけになれるよう、
HTML5の概要からその周辺技術と開発プラットフォームMeteorをご紹介し、
いくつかのデモをご覧いただこうと思います。


【社員コメント】

実際に動作するデモを、その場で利用できたのは貴重な体験でした。
また、ライブコーディングを通して、「低コストで高機能なWEB開発」を体感することができました。

その場で淡々と進められるライブコーディングは必見です。
はたして一回でコーディングは上手くいったのでしょうか?結果は皆様の目でぜひご覧ください。

Web アプリのテスト自動化がもたらすビジネスへの効用 〜機能・サービス拡張を安定かつ迅速に反復提供し続けるには〜
【講師】株式会社オープントーン 業務ソリューション事業部

Selenium や Cucumber など数々の Web アプリケーションのテスト自動化ツールの存在や役割についての知識・興味をお持ちでありながら、実際の導入には躊躇されている方もいらっしゃると思います。
テスト自動化による効果を十分に発揮するためには、単に 1工程としてテスト自動化を追加すれば良いのではなく、設計・製造に先立って「テスト自動化」の存在を前提とした戦術作りが欠かせません。
本講演では、これまでの私たちの取り組み実績から浮かび上がった「自動化ツールの特性」、「自動化の向くシステムと向かないシステム」、「自動化のポイント」等をご紹介します。


【社員コメント】

講演ではあまり見られない、寸劇を交えた内容が印象的でした。
実際に参加者の方からも挙がりそうな質疑の内容を寸劇の中で回答することにより、より内容が伝わりやすかったのかなと思います。

まるで打ち合わせに参加しているかのような錯覚に陥り、思わず(!?)説明側のリーダーを応援してしまいました。(笑)

電話とシステムの連係を容易に実現する API『BIZTEL+』 〜 仕組みと活用法を、事例とともにご紹介 〜
【講師】株式会社リンク BIZTEL事業部長 坂元 剛
【講師】株式会社フィックスポイント 代表取締役 三角 正樹

電話機能を実装したシステムの構築は敷居の高いイメージがありますが、PBX をはじめとしたテレフォニー(電話)機能のクラウド化により、現在は手軽に連係が行えるようになっています。
クラウド型テレフォニーサービスのパイオニア『BIZTEL』は、電話とシステムを連係させた日本初のサービス『ウェブ電話』を6年前に実現し、
現在はお客さまのシステムと電話の連係を容易に実現するシステム連係 API『BIZTEL+』を提供しています。
本セミナーでは、実際に BIZTEL+を利用して開発された統合監視・運用システム『Himawari(ヒマワリ)』を例に挙げ、
開発元である株式会社フィックスポイント代表取締役・三角様のコメントを交えながら、導入の背景や電話システム開発の効率化についてご紹介いたします。


【社員コメント】

株式会社リンク坂本様からは、普段の生活では知る機会のない「テレフォニー機能」についてご紹介頂きました。
個人的には、システムを通して折り返し先の電話番号を通知しつつ発信することができるという部分に驚きを感じました。
また、株式会社フィックスポイント三角様からは、我々開発者があまり意識することのない、リリース後の「運用」というフェーズについてのお話をお伺いすることができました。

「DevOps」というキーワード。今後、私が注目したいキーワードの1つです。

それ、本当に『要件変更(Change)』ですか? 〜業務効率向上をもたらすシステムの開発を実現するためには〜
【講師】株式会社オープントーン 業務ソリューション事業部 高田 淳志

いろいろなプロジェクト途中で度々登場する「要件変更」の言葉。
それらは本当に「変更」と呼ぶべきものばかりなのでしょうか?
ユースケース記述は、単に製品やシステム・ソフトウェアの想定される使い方を記述するという側面だけではなく、 ユーザー要件(ビジネス)を正確に記述・共有できるというパワーを持つツールだと考えられます。
本講演では、私たちが業務システムの要件定義時に作成するユースケース記述を題材にして、その目的や効果についてご紹介します。


【社員コメント】

「顧客が本当に必要としていた装置とは?」「自身の知識が全てか?」「この図にある『点』の数はいくつ?」
ユーザーと日々接する中で開発者としてもリーダーとしても非常に心に刺さり、考えさせられる内容でした。

本当にユーザーが望むことは何だろうか?皆様にとっても考えなおすきっかけになるのではないでしょうか?




当日皆様にタッチいただいたICカードアプリ。実はWebアプリケーションと連動して、下記のように入退場の状況をグラフ、レポートで表示することができます。
当日は会場の関係でその場でお見せすることができなかったので、ここで雰囲気だけ公開させていただきます。


ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
ここまで読んで下さった皆様、次回は会場でお会いいたしましょう!