2007/04/16

■ 「格安で動いてさえくれればいい」システムが作れない理由
 やはりシステム構築の際にお客様企業と一番ギャップの出やすいのが
「コスト」です。つまり「なんでそんなにかかるの?」といわれることですね。
 
 たとえば、ユーザー企業が一様に思うのが、「白亜のお城ではなく、プレハブでいいから要件を満たしてさえくれればいい。そういうものを提案しなさい。」「そんな高くて凄いもので無くていいから、格安で動いてさえくれればいいのだ。」

 というご意見です。

 さて、システムにおいて、邸宅に相当するものとプレハブに相当するものの差は何でしょう?
 なぜ、予算がないというのに、SI企業はプレハブの提案書を持ってこないのでしょう?

 「質を抑えて安さで提供してくれ」というニーズになぜこたえないのでしょう。



 それは、ユーザー企業の要望する「最低限度ちゃんと動く」を保証することイコール「邸宅」になってしまうからです。つまり、
 (SI企業の思う)最高レベルの品質=(顧客企業の思う)当たり前のこと
 に近い状態なのです。


 では、システムでいう邸宅とプレハブの違いを比較してみましょう。
 たとえば、システムにおいて、配送料金を計算することを例にして比較してみましょう。

 「さっと作ったので、商品のかごに入れ方によっては金額変わるんですよ。」
という説明に「今回はプレハブコース(安く)お願いしたので仕方ありませんね。」というお客様はいないと思います。

 「最低限度金額はきちんと算出してください」という要求になります。
 無論、この要求は当たり前で、至極全うなことです。

 しかし、それでは「適当に安く作って」というプレハブコースはどこにあるでしょう?
 邸宅コースを作るとしたら、配送料金の色を変えたり、入力を画面に電卓を出す。「見栄え」でしょうか。
 かりに、これを邸宅コースとしましょう。
 このとき邸宅コースとプレハブコースの間にコスト差は殆どありません。
 色味をきれいにしたり、電卓で入れる入力モジュールを組み込むことは、さほどな手間でもコストでもないのです。

 ユーザーから見て、見た目の違いは大きく見えますが、往々にしてそれは論理そのものの構築にかかるコストよりはるかに小さいのです。

 では「配送料金を計算する運送会社の数を変える」という要求はどうでしょう?
これは、邸宅か、プレハブかという議論ではなく、そもそもの機能の数、つまり家屋の広さや部屋の数の問題になります。
 よって無論、コストは変わります。


 ですので、多くの場合SI企業は「機能を変えずに質を変えてコストを落としなさい」
という要求にこたえられずにいます。

 ですので、御自身でSIパートナー企業と話し合う際にはコストについて以下を念頭に置きながら会話してみてください。
・機能として同じものであれば見た目の邸宅さとプレハブさにはそれほど、コスト減にはならない
・逆に機能の数自体は非常にコストにかかわる
・信頼にたるシステムは、常に最高の品質で作らないといけない
ことを頭の片隅において話を進めて見て下さい。
posted at 21:15:05 on 2007/04/16 by sato - Category: 業界動向

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